不幸を運ぶ動物とは?

昔の人々は様々な迷信を信じていました。今では科学も発展してきたので、説明のつかない現象を迷信で片づけることは少なくなりましたが、それでも昔信じられていた迷信がまったくなくなったわけではありません。有名なものはいくつかありますが、不幸を呼ぶ動物については世界中で信じられてきた時代がありました。

世界的にアンラッキーな動物というイメージを持たれている動物と言えば、黒猫や蛇などが有名ですよね。西洋では昔から不吉なシンボルとして黒猫が恐れられていました。魔女のペットというイメージが強く、中世ヨーロッパで魔女狩りが行われていた時代にはたくさんの黒猫たちが犠牲になりましたが、現在では動物愛護の観点からそのようなことは行われなくなってきたので良かったですよね。黒猫が自分の前を通ったり、存在に気付かずにまたいでしまうとよくないことが起こると言われていたのです。他にも、13日の金曜日に黒猫を見ると不幸になるというものもあります。でも、日本では黒い招き猫がありがたいものとして考えられてきたので文化の違いと言えますね。

ヘビも縁起が悪い、アンラッキーな存在というイメージが強い生き物です。小動物を飲み込んだり、その外見から生理的に苦手と感じたり、怖いと思う人も多いのではないでしょうか。蛇革の財布が金運をアップさせるアイテムとして考えられていたり、一方では縁起物として扱われることも多いですが、不吉なイメージが強いことも確かです。有名なのは、夜中に口笛を吹くと蛇がやってくるという迷信です。この場合、蛇は悪者などの象徴として扱われているので怖かったりと不吉な印象があるのですね。

鳴き声が不吉だと信じられてきた鳥がカラスです。こちらも全身真っ暗な外見や夕方などに集団で飛んでいる姿などを見ると怖く感じますよね。そんなカラスの鳴き声を聞くと、将来不幸が訪れると信じられてきました。鳴き声を聞いた本人や身近な人が病気や事故に巻き込まれるというものや、大地震や豪雨などの自然災害に巻き込まれるというものまで、あらゆる災いの前兆として考えられてきたのですね。どうしてカラスがそのようなネガティブなイメージになったかという理由ですが、日本神話に出てくる神様の使者である八咫烏が由来になっている説があります。サッカーの日本代表のユニフォームのシンボルで有名な八咫烏が、カラスの鳴き声のマイナスのイメージにかかわっていたなん手驚きですね。

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