成功や幸運のシンボルはペア(中国の由来)

成功や幸運のシンボルはペア(中国の由来)

日本の占いや魔除けといったものは中国の影響を受けているものが多いです。今回は成功や幸運のシンボルとなる「ペア」の考え方と、その文化を解説します。中国は陰陽(いんよう/おんみょう)という考え方があります。日本人にとっては「陰陽師」と呼ばれる平安時代に活躍した集団で知られますが、この陰陽にはシンボルがありちょうど勾玉を二つ組み合わせたような形をしています。白と黒で表される「太陰大極図」と呼ばれるマークです。白色は陽を表しており、黒は陰を示しています。この二つのペアによって森羅万象を表しています。ポジティブとネガティブ、光と影、暑いと冷たい、能動と受動など物事には2という数字で表現することができると古来の中国人は考えました。

もともと中国では世界の成り立ちは混沌(カオス)だと考えていたそうです。このカオスから陽の気が上昇することで天となり、反対に暗黒の気が沈んでいくことで地となり、万物は秩序がもたらされることになりました。そのため、世界や真理、過去や未来を知るためにはこの2つの対立を考えなければなりません。一方がなければもう一方も存在しえないからです。ただ、これは善悪二元論とは異なります。地と天に優劣がないように、陰陽にどちらかが善でどちらかが悪とは考えません。二つは隣り合って存在する補完関係にあると、ここでは考えてください。さらに発展系として「陰陽五行説」があり、これは木・火・土・金・水の5行に陰陽を組み合わせて、より詳しく世界や物事を説明する思想となります。

ここまで説明してきたようにペアには喜ばしい意味があり、成功や幸運を願うならそうしたアイテムを購入したり、贈り物にすると運気があがるでしょう。中国では贈り物はペアにするという風習があります。ひとつのプレゼントを贈るのではなく、もうひとつ加えることで、もらった人はさらに喜ぶと言われます。そのため赤と金のイヤリングを贈ったり、白と黒の手袋をセットで贈ったりすると幸運を呼び込むでしょう。

さらに幸運を呼び込むアイテムを紹介します。龍(ドラゴン)もまた幸運の象徴です。中華の歴史には龍が度々登場しますが、これは吉兆だと言われます。ドラゴンアートやキーチェーンといったアイテムはプレゼントに最適です。ギフト品には牡蠣(オイスター)もおすすめです。牡蠣は繁栄と運のシンボルでもあります。新鮮な生牡蠣は特に喜ばれます。チャイニーズコインもまた繁栄のシンボルであり、喜ばれる贈り物です。

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